【本の感想】

『Perl5 デスクトップ リファレンス』

 A5サイズをさらに縦長に小さくしたような大きさで、50ページほどしかない、文字通りPerl5の卓上リファレンス。小冊子というか、雑誌の付録か何かのようである。これが1,000円もするのはなんだか理不尽にも思えるが、よくよく考えると1,000円くらいの価値は充分にありそうな気がして、実際に買って来てしまったのだから何とも言えない。
 内容的にはとくにどうということもない、非常に簡潔なリファレンス冊子だ。リファレンス冊子として良い出来なのかどうかは正直言ってよく判らないのだが、Perl初心者の私がプログラミングするにあたって重宝しているのだから、少なくとも悪い出来ではないのだと思う。
 あとはこのサイズとこの情報量で1,000円という値段に納得出来るかどうかの問題になるのだろう。私は正直言って初めて店頭で手に取った時には「これが1,000円?」と驚いたが、実際にどれだけ役に立つかということを考えると、まあ高くはなかったと思っている。考えてみれば、クズのようなPC雑誌も軒並み1,000円を越える値段をつけている昨今なのだから、これがオライリー特有の強気な商売、ということでもないのかもしれない。

1999/10/26
『Perl5 デスクトップ リファレンス』
Johan Vromans 著
歌代和正 監訳
株式会社エディックス 訳
発行:オライリー・ジャパン
発売:オーム社

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