うーん、やはりジャック・ニコルソンは凄い。
非常に個性的なキャラクターを配して、ちょっとキている人間の心理を生き生きと描いた傑作という印象で、ラストのまとめ方がちょっと安易だったりヒロインとゲイの画家の心の交流がイマイチ伝わって来なかったりしたのは時間が足りなかったのかな、などとも思ってみたが、観終わってからよくよく思い返してみると、脚本自体はそれほど質の高いものではなかったような気がして来た。つまりは、ジャック・ニコルソンの説得力の塊のような演技が主人公だけでなくまわりのキャラクターも際立たせ、映画全体のクオリティを高く見せているのではないかと思える。
まあどちらにしても、結果的にはかなり質の高い、敢えて観る価値のある映画になっているのだから文句はない。構造としてはあくまでもロマンス映画なので、人間ドラマ方面のインパクトを期待し過ぎると観終わって拍子抜けしてしまうかもしれないが、そうでなければ誰にでもかなり楽しめる作品だと思う。逆に言えば、そういう妙な期待を高めてしまうほどに、ジャック・ニコルソンの演技は凄いのだろう。