俺は、こういうオーソドックスなロール・プレイング・ゲームに目がないんだよな。
マニュアルなんか読んでられねーや。こんなの大体操作は似かよってるもんだよ。
まず、キャラクタ・メイキングだ。パーティは4人か。名前は・・・考えるのメンドクサイから、職業の名前をそのままつけちまおう。ファイター、シーフ、マジシャン、プリースト。まあ、こんなもんだろ。
商店に行って、武器と防具をそろえて・・・と、よし、出発!
おっ、早速出やがったな。
「グリーン・スライムがあらわれました。」
スライムか。弱いモンスターっていうと、大抵こいつが出て来るんだよな。
このっこのっ。
「グリーン・スライムを、やっつけました。」
よし、やっつけたな。しかし、結構ファイターがやられちまったな。
うわっ、また出た。
「ポイズン・スケルトンがあらわれました。」
スケルトンか。
うげっ、以外と強いじゃねぇか。あらら、ファイターが毒くらった!
よーし、マジシャン、お前の出番だ。
「マジック・メニュー」
へー、結構色々あるな。どれが攻撃の魔法かな・・・。
まぁいいや。それ!<ダブハット>!
「マジシャンは、シルクハットから、ハトを出しました。」
・・・・・・・・・。
次の日、このゲームのディスケットは、フリスビーと化していた。