こんばんは。KNN夜のニュースです。
まずはじめに、本日の政党状況です。現在衆議院または参議院に議席を持っている政党の数は三十二で、昨日より二党減りました。分裂して新たに誕生した党は三党、二党が合併して一つになった党は二党、三党が合併して一つになった党が一党、議員の死亡または逮捕により消滅した党は二党です。詳しくは、この後深夜に放送の『本日の政党一覧』でご覧ください。なお本日は、最近三年間において最も政党状況の変化が少なかった一日ということになります。
これを受けて、本日付で内務省から発行された政治状況報告書では、現在の政治状況を示す表現が「とりあえず安定している」から「わりと安定している」に改められました。この報告書に関する記者会見において本日の内務大臣は、「とりあえず」と「わりと」ではどちらがより強い表現なのかという記者団からの質問に対し、「早急に調査して前向きに対処したい」とコメントしました。
次は、『少年の凶悪犯罪』のコーナーです。十五年前から少年による凶悪犯罪についてあれこれと審議している「純真な少年を凶悪犯罪に駆り立てる邪悪なあれこれから守る会」が、本日報告書を提出しました。この報告書では、先月東京で起きたシャープペンによる中学校教師殺害事件を受けて、小中学校におけるシャープペンの使用を全面的に禁止するよう求めています。また、文部省が先週「シャープペンはものを書く道具なので人を刺したりしないようにしよう」と書いた文書を全国の生徒児童に配布したことに対し「これでは効果が薄い」として、「絶対に人を刺してはいけません」という表現に改めるよう強く求めています。
この報告書を受けて本日の文部大臣は、「青少年の健全な育成に、不退転の決意で臨みたい」とコメントしています。
文部省では改めて生徒児童に呼びかける文書を配布するとともに、来月からシャープペンの学校への持ち込みを禁止するよう全国の教育委員会に指導する方針です。またこれに伴って、このところにわかに複雑化している学校への持ち込み禁止物の一覧表を早急に作成し、全国の小中学校に配布することにしています。なお、持ち込み禁止物の中には昨年起きた小学校校長殺害事件の凶器となった電動鉛筆削り機も含まれているため、シャープペンの持ち込み禁止に伴って、鉛筆を削るためのナイフの学校への持ち込みが許可される方向で検討されています。