同人音楽アルバム『collage』の紹介

 2000年8月12日、コミックマーケット*58において、同人音楽サークルclavecinのセカンドアルバム『collage』が発表され、同時に頒布開始されました。
 このアルバムにおいて私は、収録されている15曲中6曲の作詞、うち1曲のヴォーカル、そしてジャケット及びブックレットのデザインと制作を担当しました。

 前作『clear noise』の完成から2年の時間をかけて制作されたこのアルバムは、様々なメンバーによって様々な経緯で産み出され、様々な形で提供された様々な曲が、実に大勢の協力者の手によって形にされまとめられたもので、いわばclavecinというサークルのこれまでの活動の総決算というような意味合いを持っています。収録曲の中には5年越しの計画でようやく形になった曲などもあり、まさに紆余曲折の末ようやく完成した1枚です。clavecinはこのアルバムを完成させることによって、とりあえず一つのステップをクリアしたということになるでしょう。

 なお、今回は私が作詞を担当した曲数が少ないこと、うち2曲が真皆との合作であることなどから、ここに歌詞そのものを掲載することは控え、簡単な紹介とコメントの掲載だけに留めます。
 clavecin公式サイトでは『collage』収録の全曲目を試聴出来るほか、通販の受け付けも行っていますので、興味のある方はお立ち寄りください。

『collage』収録曲

Night Train
やや悲しげなメロディーと効果音で聴かせる、少々レトロな印象の歌です。
レィディ・スノウ
 私と真皆の合作で作詞を担当。悲しく厳しくも力強い「雪女」の歌です。
Quaker
 私が作詞とヴォーカルを担当。情熱的な硬派の歌にするつもりが、イマイチそうならず。DTMと生ギターの組み合わせが新鮮。歌唱力のことは言わないで。(爆)
ザンジバルの人魚
 邪楽氏のインスト曲。強烈な異国情緒と臨場感が、力強いリズムに映えます。「癒される」という声も。
Walkin' on
 明るくポップで、フレンドリーな歌です。コーラスには大変な人数が参加しています。
GO OUT
 私が作詞を担当。和風楽器を多用したDTMならではのアレンジが冴える、テンポの良い歌です。
コラージュ
 おつん氏のインスト曲。ドラマーである氏の手になるだけあって、リズムがカッコイイです。
パッション
 私が作詞を担当。悲しい女性の叫びをウェットに表現…したつもり。Ritsuko氏の「中森明菜風」(自称)ヴォーカルも冴えます。
No more tears
 少女の失恋をポップに表現した、アイドルソング風の歌です。ヴォーカルの甘い声とリフレインの多いアレンジに「麻薬的効果」があるという声も。
木漏れ日のロンド
 Masao氏作曲、Yattan氏編曲のインスト曲。気持ちを落ち着けてくれる曲です。
TRUE BLUE
 制作メンバーそれぞれの個性が生きた、ちょっと不思議な印象の歌です。ありがちな歌謡曲に飽きた人には評判上々。
おもいで
 私が作詞を担当。ボサノバ風のリズムにけだるいメロディーと歌詞が乗った、やや風変わりな歌。しっとりとしたヴォーカルや生演奏のサックスが曲と渾然一体となり、独特の雰囲気を醸し出します。
aubade
 ノリの良いリズムと聴きやすいメロディーの、このアルバムの収録曲の中では最も「今風のポップス」に近い歌。リスナーの反応も良いようです。 
Good Old Friends
 「旧友」への思いを明るくリズム良く表現した歌。Yuko氏の安定したヴォーカルが花を添え、より暖かな印象で聴かせてくれます。
あした、あたし
 私と真皆の合作で作詞を担当。野郎二人で、なぜか「強い女の子の胸の内」を描き出した歌。効果音として音だけでなく寸劇が入るなど、意外性のある曲です。

to TopPage E-Mail