これはちょっと変わり種で、もとは8ページのマンガとして描いたものでした。マンガの方は結局発表せずにお蔵入りしてしまったんですが、ネタとしては結構気に入っていたので文章に移植(?)してみたようなわけです。元々私は文章作品の場合も頭の中に絵を浮かべて書くことが多いんですが、この時はそれが一層顕著だったわけで(なにしろ目の前に絵があるんですから)、自分としてもちょっと変わった仕上がりになったという印象があります。「ぶっ飛んだ」感覚がなかなか文章で表現できずに歯がゆかった覚えがありますが、マンガの方よりしっかりまとまった感もありますし、なかなか面白いというか、難しいというか…。
マンガの方では何も考えずに全部「酔狂」だったんですが、文章に移植するにあたって「粋狂」という言葉があることを知り、ラストのオチを補強することが出来るのではないかと思って使い分けてみたんですが、実際にはほとんど効果が無いばかりか全く気付かれないことの方が多くて(笑)、結果的には不統一で気持ち悪いだけになってしまったような気もします。(涙)