小話ですね。『悪魔が来たりて』を書いて余った勢いで、そのままオマケとして書いてしまったものです。この頃は東芝のダイナブック全盛の時代で、ノート型(当時はブック型と呼ばれていた)パソコンに対してようやく各メーカーが本腰を入れ始めたという状況でした。発想の元は、この頃発売されたMac portableです。もちろんPowerBookなどは影も形もない時代、確かこれが可搬型(携帯型とは言えない(笑))Macの最初の製品だったと思います。可搬型としては破格のハイスペックで、ディスプレイにはバックライトなしのモノクロTFT液晶(当時はアクティブマトリクス液晶と呼ばれていた)を採用するなど、かなり画期的なマシンでした。バッテリ駆動時間もそれなりに長かったんですが、それ以上に充電時間がべらぼうに長くかかるということにスペック表を見て気付き、この作品のネタとなったわけです。…前置きが長いですね。どうも昔のパソコンの話になると熱が入っちゃうんです。年食った証拠かしらん?