「某新聞社が童話を一般公募しています。いい機会なのでひとつ我々も童話を書いてみて、あわよくばこれに応募してみませんか」という話がMNの[ショートショート劇場]のシスオペの方から出たことがありまして、それに応じてこの作品を書き始めました。以前から、「子供の素朴な、しかし答えるのが非常に難しい質問に、本気になって答える」というテーマで何かを書いてみたいと漠然とは思っていたので、どうせならここでそれをやってみようかと考えたようなわけです。
しかし、これは思っていた以上に大変なことでした。難しいのは最初から判っていたことですが、一生懸命書けば書くほどドツボにはまり、やたらと時間がかかって新聞社の公募の締切は守れないし、規定の文字数は大きくオーバーするし、そもそもちょっと童話とは呼べないような代物になって行くし…。
やがてどうにか書き上げはしましたが、あまりにもタイミングを外してしまったためにコメントもほとんどもらえまなかったという悲劇の作品です。(涙)
でも、それだけになんとなく愛着がわいてしまっている作品でもあります。考えてみると、このあたりの時期から作詞をよくするようになったような気がします。結構この作品がそちらへの流れのキッカケになっていたのかな、なんて今になって自分では思っています。